おじさん(Age.61)日記By宙虫

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zoom RSS おじさんの俳句メモ(2015)

<<   作成日時 : 2015/12/24 12:59   >>

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2015年一年の俳句。
毎年とりまとめているが、こうやってみると低調な気分。
さて、来年はどんな俳句に出会えて、どんな俳句を作っているのかな。
とにかく一年は速い!

2015年(平成27年)

靴擦れのかかと秋野に置いている
街のこだまが池を見知らぬ秋にする
風の秋野にころがる僕の宇宙船
萩揺らす風と乗継バスを待つ
精霊とんぼ群れ飛ぶビルに映るビル
からっぽのバスゆき真葛原ゆれる
まだ早い紅葉の森にいる三人
徒歩マップのはじから秋の雨がくる
鶏頭を数え身軽になる日暮れ

森の秋歩けばゆるい鉄道史
こおろぎの風のむこうに富士がある
ひと駅ごとに秋が乗り込む小海線
秋風を耳がとらえる味噌天丼
人影を湖面に落とす諏訪の秋
人情をくすぐるためのすすき折る
風を追いつつ村の名残す栗茹でる
柿吊るす噂ばかりの風の村
秋霖の街路樹赤い夜がある

この雨が秋を終わりにする草原
柿すだれ村がときおり沸いている
水曜のざわつき村に降る流星
街中にブリキの金魚冬銀河
冬がはじまる喉に薩摩の魚の骨
冬うらら街はときどき嘘をつく
銀杏降る灰降る街の漆椀
生きてゆく理由を説かれる夜の冷雨
降灰の夜のこたつで割るかるかん

冬眠の戦車の息が村揺らす
爪切れば潜水艦を埋める雪
戦争の貧乏ゆすり蕗の薹
野蒜ひく地雷原へはあと十年
戦争に触れぬてのひら蛙の子

やはり家へ帰ろう夜の街時雨れ
風のない枯野に膝を抱く時間
もろくなる冬日の父という背中
鳩もまた他人を見る目黄落期
シーソーの消えた公園時雨くる
冬雲の街を絡めるペペロンチーノ
雪はらう墓標のような石の村
雪が明るい夜のボルシチ煮詰まって
冬のレモン搾れば鳩のくる予感
村の夜をはらうワイパー雪が来る
空っぽの時雨がにおうエレベーター

降る雪を追うてのひらがさみしい日
どこかでテロ時雨に靴が気にかかる
水仙に揺られさみしい子が育つ
やさしさをはらんで街にくる霜夜
鳴く百舌に出世話をさらわれる
週末の向き合うホーム冬の霧
影を失い冬干潟から足を抜く
冬霧ごとテロが手繰り寄せる街
冬の雀生命について語ろうか

手づかみの春が来ている村しずか
小刻みのブレーキ阿蘇に来る穀雨
野を焼いて明日は余命を疎まれる
ときおりのうぐいすかつて鉄の街
むかし男ありけりどこまでも土筆
歩くほどさみしい足となりて梅
沖からのうねり浅蜊が砂を噛む
ひとが人避けて馬刀貝とり逃がす
赤鬼を追えば蜆にたどり着く

白梅のくすむ村から人ぎらい
苦手な人に会いそう木瓜の花の朝
日向路の桜に耳を傾ける
犬ふぐり死は仰ぎ見る街にある
ぼたん穴かがれば雨のくる椿
ひとは里捨てて久しい花辛夷
火山灰はたいて風の阿蘇うらら
耳慣れぬ足音街をゆく八月
さえずりが村のすべてとなる真昼
黄砂きて村のこだまがやせてゆく
投げ釣りの河で乱れる春の雨

火星に住む手順のひとつ野蒜ひく
藤棚を抜けて裏から街を見る
聞く人のない愚痴つくし摘んでいる
つながらぬ星々春の鰈煮る
つつじから翔てば東京雨と言う
つつじちらほら亀の重なる池となる
石屋から生まれるこだま花水木
陽炎を踏んで石切る村の音
春夕焼け手尺で余命はかりゆく

口閉じてきたこと朧から洩れる
紙飛行機となって麦秋ゆく戸籍
街という壁の内側ソーダ水
マンネリの虚構が透けるソーダ水
通勤の肩すり切れて朴の花
夏の流星棘の抜けない指で追う
飴色の人影運ぶ銀やんま
黒揚羽の羽音とらえるまでの鬱
滝つぼに浸かるくるぶしから睡魔

幸福を掬えば蟇の夜がある
やわらかい村に覚えのある驟雨
レコードの溝に蛙が溢れている
梅落ちて凪の居座る干拓地
表札が消えて屋敷の枇杷熟れる
またビルが解かれいびつな梅雨がゆく
青梅を信じ明日の鎌を研ぐ
スポンジの泡が消えゆく蟇の夜
すももの種残り起動するパソコン
少年探偵になれるはずない黴の書庫

立ち話からよみがえるひと合歓の花
太陽は血の味街に夏が来る
青梅雨の水音分かつ猿田彦
引き返せない雨だとわかる夾竹桃
叫ぶひといて村は静かな夏の貌
夕焼けのよどみ舗道の小石蹴る
冥王星に夏があるらし心電図
夕焼けや心ばかりが帰る村
夕凪が祭りのなごり大手門

木槿咲く村に悪夢を埋めたあと 
打水の街に拳を持たぬ影   
夕焼けを埋め国から消える村 

風がこわす花火の街にあるファッショ
抜け殻が歩く花火の照らす街
現実のつぎの現実熱帯夜
誇れるほどの履歴を持たぬ水中花
拡声器の音割れはじめ蚊を赦す
もどかしい秋に街影揺らぎだす
銀河くっきり帰らぬ村に鍵かける
靴替えてつくつくぼうしを追いかける
ベンチごと秋風に乗る薩摩街道



「ただ一度・・・父」
霜おりて足音だけの父が来る
オリオン座を覚え駒打つ父といる
かわきゆく村にこだまする猟銃
父が倒せぬままの橡や冬銀河
父の余命をつぶやく冬子もいでゆく
しゃべり足りない母が冬日を取りこぼす
血縁は影も似るものふきのとう
モノクロの家族がわらび折っている
おたまじゃくしうじゃうじゃ涙に群がる
ただ一度父は桜のもとにいた
くじゅう連山望めぬ窓が夕焼ける
ベッドまで連れて行けない青田風
蝉を放して故郷濃くする男たち
母親に祖母が戻る日父帰る
見送るという文字太くなる炎天
母の目はきっととんぼを追っている
死へ向かう父にたわわな柿の空
弟を形見に父の逝く秋風
父の掌は語らず紅葉する城址
時代のかけら街にまぎれて冬に入る


「角のない鬼」
白黒写真を貨車が出てゆく黍の花
笹舟を追って西日を見失う
冥王星から風くる村のかなかなかな
独裁のにおいが甘い精霊蜻蛉
憲法九条セメント流し込む晩夏
角のない鬼をかくまう村九月
砂混じりのニュースが埋めてゆく秋野
泡立草良い子になるから親でいて
幼きものが国を治める秋の蝉
街の灯にこおろぎ散らし帰ろうか




俳句大会作品募集中(大分県現代俳句大会・H28年1月末締め切り)
http://blogs.yahoo.co.jp/nakamusi5011/47327992.html



2014年以前の俳句こちらで公開中。
http://musinandanikki.at.webry.info/201412/article_4.html




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