おじさん(Age.52)日記By宙虫

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help リーダーに追加 RSS おじさんシネマ(4分間のピアニスト)

<<   作成日時 : 2008/02/29 00:58   >>

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またまたドイツ映画。
立て続けに観てきた。
この映画もまたかなりいい。
そして楽しみにしていた。
何せ、予告でぐぐっときた映画は久しぶり。
「4分間のピアニスト」
それは、ふたりの女性の映画。
老ピアノ教師と殺人で刑務所にいる若い女。
その設定だけでけっこう異色。
導入部からひきつけるようにできている。
刑務所にピアノ教師をしているクリューガー。
そこで、出会ったのが受刑者のジェニー。
クリューガーはそのジェニーの才能を見抜く。
ジェニーを刑務所からコンテストに出場させることを刑務所に認めさせる。
決勝に向けてコンテストを次々クリアしてゆくジェニーだが・・・。
もちろん、刑務所内のことだから、そんなたやすいものではない。
しかも、ジェニー自身が殺人で服役中なのだから。
初めは反抗的だったジェニー。
クリューガーはただ抑えつけながらジェニーを従えようとする。
そこから積み上げてゆくふたりの信頼関係。
さまざまな刑務所内外の困難を切り抜けてゆくふたり。
やがて、少しずつ心の交流が始まり出す。
このドラマの進行するに連れて、このふたりの過去が少しずつ明かされてゆく。
ふたりとも、愛に見放された過去を持っている。
この映画に登場する男たちはかなり情けない。
女たちの引き立て役くらいにしか描かれていない。
ジェニーの養父。
実は、彼はジェニーに性的虐待を。
それが、ジェニーのその後の人生を狂わせたと。
歪んだまま、ジェニーを遠くで見ている。
刑務所長は、保身に必死。
しぶしぶ、ジェニーを刑務所のPRに使えるということでコンテスト出場を許可する。
どうやら、彼は妻に頭が上がらないみたいだし。
後半、ジェニーが起こした刑務所内での暴力事件。
実は看守のミッシュが仕組んだもの。
その理由が、ジェニーがクリューガーを独占してしまったことに対するジェラシー。
ああ、情けない男たちだ。
まあ、女性映画とはこういうもの。
こういう男たちが登場するから女は強いことをスクリーンに映し出してきたのが映画。
そう理解するのだ。
クリューガーの過去に戦争体験が登場する。
ドイツならでは・・・。
ここでは、差し控えるが、クリューガーの生き方に重要な意味を持たせているのがその時代の恋。
ラスト。
ミッシュの策謀によって、暴力事件を起こしたジェニーのコンテスト出場は見送られることに。
しかし、今しかないと判断したクリューガーは。
ミッシュを説得してジェニーの刑務所外へ連れ出すことに成功する。
何とかコンテスト会場にたどり着いたふたり。
そのうち、刑務所内でジェニーが外に出たことが発覚する。
ジェニーの演奏を前にコンテスト会場は取り囲まれる。
果たして演奏できたのか?
もちろん、ジェニーは演奏する。
自分の想いをピアノにぶつける。
それは、クラシックでもなく。
クリューガーの嫌う「低俗な音楽」でもなかった。
この演奏シーンは実に素晴らしい。
前半に登場する、手錠をされて後ろ向きに弾くシーンは切ない激しさがあるが。
このラストは映画を観ている観客まで圧倒してしまう迫力充分。
そして、感動の中。
ジェニーの鋭い視線をとらえてストップモーションで終わるのだ。
ふたりの女は、このラストで自分を解き放てたのでないか。
過去の呪縛から少しずつふたりの未来が見えるのだ。
音楽も素晴らしい。
ピアノ曲ばかりではない。
存分に楽しめる。
そして、最も素晴らしいのはふたりの女優だ。
静かに想いを過去を秘め続けているクリューガー(モニカ・プライプトロイ)の抑えた演技。
そしてジェニー(ハンナー・ヘルツシュプルング)の特に目の力にやられる。
こちらはいつ暴発するかわからない情熱を・・・。
すごくキュートな女優だ・・・・。

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