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またまたドイツ映画。 立て続けに観てきた。 この映画もまたかなりいい。 そして楽しみにしていた。 何せ、予告でぐぐっときた映画は久しぶり。 「4分間のピアニスト」 それは、ふたりの女性の映画。 老ピアノ教師と殺人で刑務所にいる若い女。 その設定だけでけっこう異色。 導入部からひきつけるようにできている。 刑務所にピアノ教師をしているクリューガー。 そこで、出会ったのが受刑者のジェニー。 クリューガーはそのジェニーの才能を見抜く。 ジェニーを刑務所からコンテストに出場させることを刑務所に認めさせる。 決勝に向けてコンテストを次々クリアしてゆくジェニーだが・・・。 もちろん、刑務所内のことだから、そんなたやすいものではない。 しかも、ジェニー自身が殺人で服役中なのだから。 初めは反抗的だったジェニー。 クリューガーはただ抑えつけながらジェニーを従えようとする。 そこから積み上げてゆくふたりの信頼関係。 さまざまな刑務所内外の困難を切り抜けてゆくふたり。 やがて、少しずつ心の交流が始まり出す。 このドラマの進行するに連れて、このふたりの過去が少しずつ明かされてゆく。 ふたりとも、愛に見放された過去を持っている。 この映画に登場する男たちはかなり情けない。 女たちの引き立て役くらいにしか描かれていない。 ジェニーの養父。 実は、彼はジェニーに性的虐待を。 それが、ジェニーのその後の人生を狂わせたと。 歪んだまま、ジェニーを遠くで見ている。 刑務所長は、保身に必死。 しぶしぶ、ジェニーを刑務所のPRに使えるということでコンテスト出場を許可する。 どうやら、彼は妻に頭が上がらないみたいだし。 後半、ジェニーが起こした刑務所内での暴力事件。 実は看守のミッシュが仕組んだもの。 その理由が、ジェニーがクリューガーを独占してしまったことに対するジェラシー。 ああ、情けない男たちだ。 まあ、女性映画とはこういうもの。 こういう男たちが登場するから女は強いことをスクリーンに映し出してきたのが映画。 そう理解するのだ。 クリューガーの過去に戦争体験が登場する。 ドイツならでは・・・。 ここでは、差し控えるが、クリューガーの生き方に重要な意味を持たせているのがその時代の恋。 ラスト。 ミッシュの策謀によって、暴力事件を起こしたジェニーのコンテスト出場は見送られることに。 しかし、今しかないと判断したクリューガーは。 ミッシュを説得してジェニーの刑務所外へ連れ出すことに成功する。 何とかコンテスト会場にたどり着いたふたり。 そのうち、刑務所内でジェニーが外に出たことが発覚する。 ジェニーの演奏を前にコンテスト会場は取り囲まれる。 果たして演奏できたのか? もちろん、ジェニーは演奏する。 自分の想いをピアノにぶつける。 それは、クラシックでもなく。 クリューガーの嫌う「低俗な音楽」でもなかった。 この演奏シーンは実に素晴らしい。 前半に登場する、手錠をされて後ろ向きに弾くシーンは切ない激しさがあるが。 このラストは映画を観ている観客まで圧倒してしまう迫力充分。 そして、感動の中。 ジェニーの鋭い視線をとらえてストップモーションで終わるのだ。 ふたりの女は、このラストで自分を解き放てたのでないか。 過去の呪縛から少しずつふたりの未来が見えるのだ。 音楽も素晴らしい。 ピアノ曲ばかりではない。 存分に楽しめる。 そして、最も素晴らしいのはふたりの女優だ。 静かに想いを過去を秘め続けているクリューガー(モニカ・プライプトロイ)の抑えた演技。 そしてジェニー(ハンナー・ヘルツシュプルング)の特に目の力にやられる。 こちらはいつ暴発するかわからない情熱を・・・。 すごくキュートな女優だ・・・・。 |
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