おじさん(Age.52)日記By宙虫

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help リーダーに追加 RSS おじさんシネマ(パラダイス・ナウ)

<<   作成日時 : 2007/08/17 01:15   >>

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映画。
すごい。
このいたたまれない世界に生きる若者たちの叫びを僕らはどう受け止めればいいのだろうか?
イスラエルとパレスチナの関係の複雑さは理解するのは大変だ。
それでも、僕らが知っていなければいけないこと。
そこに生きている人間たちのこと。
もちろん、理解しても、支持することはなかなかできない。
いままで、なかなかその実態を見ることができなかった。
しかし、この映画で垣間見ることができる。
「パラダイス・ナウ」
舞台は、イスラエル占領地のヨルダン川西岸地区の町ナブルス。
そこは、周囲をイスラエル兵の検問を受けなければ出入りができない。
けして、暮らしは恵まれていない。
その占領下で生きてきたふたりの若者、サイードとハーレドの物語。
そして、彼らが働いている車の修理工場にやってきたのが、ヨーロッパで教育を受けたスーハという女性を絡めて。
悲痛な48時間を描いている。
サイードとスーハは、互いに惹かれる存在になってゆくのだが。
そこに現れたのが、パレスチナの組織の交渉人。
サイードとハーレドに自爆作戦が告げられる。
体に爆弾を巻かれ、ひげもそられ、頭も丸められ、着たこともないスーツを着せられ。
イスラエルのパレスチナで翌日の実行を命じられたのだ。
しかし、この作戦は狂いが生じて、一緒に行動するはずだったサイードとハーレドは離れ離れになってしまう。
ハーレドは行方不明になったサイードをかばって懸命に探し回る。
しかし、サイードは別の方向にどんどんと気持ちが走っていくのだ。
簡単にはいかない人の心のなか。
いったい何が住んでいるんだろう。
そんな思いでいっぱいになる。
彼らは当初、これを実行すれば「天国」にいけるときっぱり言い切って向かう。
しかし、天国は頭のなかにしか存在しない。
自分たちが自爆したところで世界が変わるわけでもないことも実はわかっている。
スーハはハーレドに叫ぶ。
「殺される口実を作ってはだめ。」
ハーレドも行動するうちに徐々にそのことを理解するようになる。
一度は、サイードを見つけるのだが。
サイードは自ら自爆の道を選ぶ。
そして、テルアビブのにぎわう街の。
人々が穏やかな顔で乗っているバスの中で・・・・。
画面には、殺人シーンや自爆シーンは登場しないが。
逃げ道のない世界の閉塞感がひしひしと伝わる。
単にそういう社会情勢を抜きに見ても。
充分、恐ろしいサスペンスドラマだ。
当初は、自爆することに積極的だったハーレド。
家族やスーハに気持ちを残したままのサイードだった。
しかし・・・。
悲しい。
アメリカでは、こういった映画はテロ賛美としてとられるような話が出たそうだ。
しかし、けっしてテロ賛美ではない。
この痛みを理解しなければ解決できないもの。
けれど、それは、国同士の問題。
宗教問題。
それぞれの組織の問題。
個人の問題。
長年の戦争で実はいろんな矛盾がそこにはある。
彼らのひとりひとりの叫びが痛いのだ。
第二次大戦で死んでいった日本の若者たちも実は同じような思いを持っているに違いない。
どうか、人が人と殺しあうのだけはやめて欲しい。
平和ボケといわれる日本人。
けれど、戦争さえなくなれば・・・・。
願う・・・。
パラダイス・ナウ

熊本での上映は実は今日(8月17日)まで、Denkikanで。
回は16時半くらいの一回だけの上映。
少しでも多くの人に見て欲しい。

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