|
映画。 すごい。 このいたたまれない世界に生きる若者たちの叫びを僕らはどう受け止めればいいのだろうか? イスラエルとパレスチナの関係の複雑さは理解するのは大変だ。 それでも、僕らが知っていなければいけないこと。 そこに生きている人間たちのこと。 もちろん、理解しても、支持することはなかなかできない。 いままで、なかなかその実態を見ることができなかった。 しかし、この映画で垣間見ることができる。 「パラダイス・ナウ」 舞台は、イスラエル占領地のヨルダン川西岸地区の町ナブルス。 そこは、周囲をイスラエル兵の検問を受けなければ出入りができない。 けして、暮らしは恵まれていない。 その占領下で生きてきたふたりの若者、サイードとハーレドの物語。 そして、彼らが働いている車の修理工場にやってきたのが、ヨーロッパで教育を受けたスーハという女性を絡めて。 悲痛な48時間を描いている。 サイードとスーハは、互いに惹かれる存在になってゆくのだが。 そこに現れたのが、パレスチナの組織の交渉人。 サイードとハーレドに自爆作戦が告げられる。 体に爆弾を巻かれ、ひげもそられ、頭も丸められ、着たこともないスーツを着せられ。 イスラエルのパレスチナで翌日の実行を命じられたのだ。 しかし、この作戦は狂いが生じて、一緒に行動するはずだったサイードとハーレドは離れ離れになってしまう。 ハーレドは行方不明になったサイードをかばって懸命に探し回る。 しかし、サイードは別の方向にどんどんと気持ちが走っていくのだ。 簡単にはいかない人の心のなか。 いったい何が住んでいるんだろう。 そんな思いでいっぱいになる。 彼らは当初、これを実行すれば「天国」にいけるときっぱり言い切って向かう。 しかし、天国は頭のなかにしか存在しない。 自分たちが自爆したところで世界が変わるわけでもないことも実はわかっている。 スーハはハーレドに叫ぶ。 「殺される口実を作ってはだめ。」 ハーレドも行動するうちに徐々にそのことを理解するようになる。 一度は、サイードを見つけるのだが。 サイードは自ら自爆の道を選ぶ。 そして、テルアビブのにぎわう街の。 人々が穏やかな顔で乗っているバスの中で・・・・。 画面には、殺人シーンや自爆シーンは登場しないが。 逃げ道のない世界の閉塞感がひしひしと伝わる。 単にそういう社会情勢を抜きに見ても。 充分、恐ろしいサスペンスドラマだ。 当初は、自爆することに積極的だったハーレド。 家族やスーハに気持ちを残したままのサイードだった。 しかし・・・。 悲しい。 アメリカでは、こういった映画はテロ賛美としてとられるような話が出たそうだ。 しかし、けっしてテロ賛美ではない。 この痛みを理解しなければ解決できないもの。 けれど、それは、国同士の問題。 宗教問題。 それぞれの組織の問題。 個人の問題。 長年の戦争で実はいろんな矛盾がそこにはある。 彼らのひとりひとりの叫びが痛いのだ。 第二次大戦で死んでいった日本の若者たちも実は同じような思いを持っているに違いない。 どうか、人が人と殺しあうのだけはやめて欲しい。 平和ボケといわれる日本人。 けれど、戦争さえなくなれば・・・・。 願う・・・。 ![]() 熊本での上映は実は今日(8月17日)まで、Denkikanで。 回は16時半くらいの一回だけの上映。 少しでも多くの人に見て欲しい。 人気blogランキングへ |
| << 前記事(2007/08/16) | トップへ | 後記事(2007/08/17)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
「パラダイス・ナウ」
今日は京都シネマに「パラダイス・ナウ」を観に行きました。 ...続きを見る |
池谷石黒ウェブログ 2007/08/18 03:06 |
福知山シネマ鑑賞第一弾「パラダイス・ナウ」 想像と180度異なった自爆攻撃へ向かう若者像
タイトル:パラダイス・ナウ 、製作国:仏独蘭パレスチナ ジャンル:問題作と呼ばれる/2005年/90分 映画館:福知山シネマ2(135席) 鑑賞日時:2007年8月26日(日),19:20〜 4人 私の満足度:75% オススメ度:75% ...続きを見る |
もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画... 2007/09/02 23:16 |
パラダイス・ナウ
イスラエル占領地のヨルダン川西岸地区で、自爆攻撃に選ばれた幼なじみのサイードとハーレド。自爆攻撃を決行するために二人は決行場所へと向かうが、その途中アクシデントが起こり、二人は離れ離れになってしまう…。実際の銃撃戦の中で撮影された、自爆テロに向かう二人の若者の48時間の葛藤と友情を描いた震撼のエンターテインメント作品。 ...続きを見る |
DVDジャンル別リアルタイム価格情報 2007/10/05 08:10 |
パレスチナ映画「パラダイスナウ」
アングル21で「中国少数民族・古の祈りと装い」「ティモール島・手紡ぎ木綿の絣布」を、たばこと塩の博物館で「和の布遊び ちりめん細工の世界」をみたよ。素朴ながら複雑なうつくしい手芸品のかずかずに感動。そこには独自の宇宙がきらめいていた。 ...続きを見る |
聖なるブログ 闘いうどんを啜れ 2007/10/18 13:05 |
パラダイス・ナウ:映画
今回紹介する映画は、2005年ベルリン国際映画祭で最優秀映画賞を受賞し、ゴールデングローブ外国語映画賞を受賞した作品「パラダイス・ナウ」です。 パラダイス・ナウのストーリーヨルダン川西岸地区の町、ナブルス。イスラエル占領下のこの町に住むザイードとハレードは、閉塞感と絶望を感じながらも、暇を持て余す日々を送っていた。そんな中ザイードは、自爆志願者をつのる組織の代表者・ジャマルに、ハレードともに自爆攻撃を遂行するよう告げられる。二人は自爆攻撃に向かう準備を粛々と行い、爆弾を付けたベルトを装着。... ...続きを見る |
ジフルは映画音楽札幌グルメ紹介 2007/12/31 03:41 |
mini review 08289「パラダイス・ナウ」★★★★★★☆☆☆☆
イスラエル占領下の町ナブルスを舞台に、自爆攻撃に向かう二人のパレスチナ人青年の苦悩と葛藤(かっとう)を描いた問題作。第78回アカデミー賞では、自爆攻撃の犠牲者遺族が外国語映画部門ノミネートから外すよう抗議があったなど、世界各国で上映され論争を引き起こした。監督はパレスチナ人のハニ・アブ・アサド、製作陣の一人にイスラエル人のアミール・ハレル。占領により国家として、人としての尊厳を奪われたパレスチナの現実に胸が痛む。[もっと詳しく] ...続きを見る |
サーカスな日々 2008/04/20 19:41 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2007/08/16) | トップへ | 後記事(2007/08/17)>> |