おじさん(Age.63)日記By宙虫

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zoom RSS おじさんの俳句memo(2018年)

<<   作成日時 : 2018/12/23 09:25   >>

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2018年の俳句、単なるメモ。
いろいろあった。
いろいろあった。

2018(H30)年

引き潮の時刻秋暑の針の穴
おりおりに見てきた桃が熟れている
やさしさを土に求めている九月
夜の鼻唄水に浮かべる黒葡萄
静かな雨がこわしてゆく町ちちろ鳴く
たしかな秋は夜の雲からワイダの死
一〇パーセントが雨の確立椿の実
青空のこと誰も触れずに栗ひろう
自由はもっと自由なはずで猫じゃらし

哀歌さえ手拍子がくる星月夜
笹舟を挽歌にゆだねている秋野
最寄駅への道が花野で細くなる
萩満開財布が財布でなくなる日
像の死が少し銀河を埋めている
青栗の輝く雨の村に帰ろう
やさしい光に秋野の柵が朽ちてゆく
覚えのある雨と覚えのない花野
てのひらで銀河をすくう憲法九条
秋刀魚焼く煙がきっと九条である

実るもの実って村は霧となる
夢連れ戻す列車はこない秋桜
銃乱射されて紅葉が灯に浮かぶ
紅葉の村を無菌にする夕日
常備薬が切れてもみじの副作用
黄落期をゆく終点のない列車
落葉の村で根を張るものとなる
シャトルバスつぎつぎ冬の灯と帰ろう
夕暮れの鴨がざわつく星条旗
降るものの音があやふや赤なまこ

「コーヒーカレンダー」
足の爪死んで一月カプチーノ
山の地図たたみ二月のアイリッシュコーヒー
カフェラテに雑踏ばらけゆく三月
カフェテラスの女くっきり四月くる
五月の目がかゆいコーヒーアメリカン
六月の花屋が消えてウィンナコーヒー
九月の雨がマッキアートを波立てる
エスプレッソ淹れて十月髭を剃る
コーヒーゼリーがゆるく固まる十一月
コーヒー牛乳で憲法洗う十二月

またも黄落ビルは足場に囲まれて
銀杏散らす雨の原野に暮らし跡
泣くも笑うものっぺらな村葱を抜く
時雨ればたやすく捨てる僕との時間
家路を急ぐ理由が欲しい黄落期
冬の雨ネオンに恋をした昭和
女の壺に落ちて久しい冬の蜘蛛
冬苺テレビ電話に手を振って
くしゃみするたび星座ばらける赤い街

雪に足とられてひとり笑いする
後を追えずにマフラー深く巻いている
異星人の血を引き涙もろい冬野
山茶花の空なら逃げる道がある
外套の星屑はたきルームキー
笑いの色を思い出せずに踏む落ち葉
夢に雨降りこみ葱を刻む音
蜜柑の筋とってウィリアム・テル序曲
ブルースは聴かない雪はすぐ消える

団地からピアノ出されて雪の嶺 
万両や風に故郷の領収証
花八つ手僕に替わって犬がいる
ロボットが起動する街冬夕焼け
節分のこだまに追われ村を出る
ドラキュラの血が錆びてゆく枇杷の花
春が来たと言えない村を揺らす風
春霞歯科医がのぞきこんでくる
父は重力母は浮力をなくし雪
鹿尾菜の森がもさもさ午後のラジオ
蜘蛛の巣を払えば銃が向けられる

春の雨日々方舟を待つベンチ
さみしさを街に落として春鴉
辛夷咲く村を無害な影をゆく
かくれんぼの終わりがなくて芹を摘む
なぜ石を持ったのだろう花いばら
沈丁花言葉が水を含む朝
青空の底に桜の仮設住宅
ひと影のない想い出と居る辛夷
黄水仙鏡の僕はがらんどう

海風の牧場春が急いでいる
ざわめきを止めて桜を散らす風
好きになれない嫌になれない花の終り
幸せなだけじゃ見えないいぬふぐり
和紙を干す村のミモザがやわらかい
夕暮れのスーツが重い紫木蓮
幸福の翳りに鳥が巣をかける
春雨の鳥をさがして結婚記念日
若葉ゆらして朝の電車のかげひなた

貝の死があらわ薄暑の潮引いて
砂を吐く浅蜊衣笠祥雄の死
青空を鳶にうばわれ雲丹揺れる
馬刀貝を売る青空は鳶のもの
鰓呼吸するからあおさにからまれる
浜木綿や僕の背びれが打ちあがる
僕の羽落ちて蓮華に埋もれる
げんげ田の記憶組まれてゆく鉄骨
池を巡る五月詩となるための雨
釣り人の傘青くして穀雨くる

「平和なだけ」 
山藤は平和なだけじゃ見つからぬ
花水木こだまはこだまとして街へ
陽炎や戦士は老いたはずの村
僕らの星をこわす映画や紫木蓮
木々ゆらす風がやさしい春読経
虫喰いの平和に鳥の巣がかかる
えんぴつ型のミサイルが来る柿若葉
たけのこをゆでて鏡の夜の街
靴音がうららか散ってゆく家族
平和を守りきれずにごめん春満月

蛞蝓がはう街に風サキソフォン
シンバルを指さないタクト梅雨に入る
かたつむりの殻踏みブラスバンドくる
ひもじさやあの日の夏をひとり抱える
疲れ目を内ポケットに夕焼ける
梅雨の月終バス証券会社前
蜘蛛が巣をかけだす雨後のカスケーズ
銀杏青葉雨後のこだまにロカビリー
青梅雨のひたすら鶴を折るくらし

雨くると声走る村花仙人掌
呑んだくれのぶるーすを聞く痩せ蝙蝠
靴を濡らす夏霧ピザの焼ける村
まぶしい声が蓮をとりまく石の町
梅雨を飛ぶ鳥たち街は穴ばかり
負け癖のついた花火に寝違える
花ほおずきの雨音ふらんすあたりから
街の灯に浮かぶ水母は銃と寝る
青鷺の足ゆるむ村丸ポスト
花合歓やもう尋ねまい地震のこと

静けさに蝉がのまれる露天風呂
夏の月影踏むための靴が要る
街に浮くものたち増えて夏終わる
どこまでもひまわり空が頼りない
蜘蛛の巣がからまる夜の笑い方
風の死が英和辞典のYを繰る
ストリートダンス少年は柘榴を見ない
つくつくぼうし最期の鍵をかける窓
塩飴をなめて夕凪ブレーキ音





宙虫の俳句・・・・2017年分はこちら。興味のある方、お待ちしています。
http://musinandanikki.at.webry.info/201712/article_4.html


小麦句会(この句会は誰でも参加できます。)
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