おじさん(Age.62)日記By宙虫

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zoom RSS おじさんシネマ(女は二度決断する)

<<   作成日時 : 2018/05/20 08:41   >>

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公式サイト
http://www.bitters.co.jp/ketsudan/sp/

ストーリー
http://www.bitters.co.jp/ketsudan/sp/story.html

ドイツ、ハンブルグ。カティヤはトルコ系移民のヌーリと結婚し、息子ロッコも生まれ幸せな家庭を築いていた。ある日、白昼に爆破事件が発生し、ヌーリとロッコが犠牲者になってしまう。やがて事件は、在住外国人を狙った人種差別主義者によるテロと判明し……



ドイツ映画。
いきなり、結婚式のシーンから始まる。
流れる曲はテンプテーションズのマイ?ガール。
ノリノリだが、そこはなんと刑務所なのだ。
こんなびっくりの出だしの映画。
この二人にやがて子供が生まれ、社会復帰を果たしていた。
そこに起こる悲劇。
これは、幸せな夫婦と子供の三人家族に起きた不幸な爆弾テロのその後を描いていく映画。
夫の経営する事務所の目の前で爆弾テロが発生。
友人と遊びに行くために、夫に息子を預けてでかけた妻・主人公カティヤ。
こういう事件の被害者の家族の心理をダイアン・クルーガーが素晴らしい演技で説得力あるものにしている。
事件の捜査、裁判を通じて、自分の周辺にいる父母や義理の父母、自分の側にいるであろう捜査官や裁判官や弁護士・・・・・。
移民の問題やテロの問題や裁判制度などの社会的な現実を描いてはいるが、そこにメスを切り込んでいるわけではない。
そういう社会派の映画ととらえると少し力は弱いものだが、たったひとり残された妻そして母としての女の心情としてみるとかなり強烈な映画だ。
当初は、犯人は誰だ、なぜ・・・・。
そういう事件解決のために捜査が進むに連れ、犯人を裁くことの難しさやそれに伴う心理的葛藤が彼女を追いこんでいく。
彼女の気持ちは自分もその場にいて、その瞬間を体験していない自分を責めるようになる。
感覚的なそのこととは別に法的に進んでいく裁判。
自分の過去や夫の過去。
事件の本質とは違うところで、判決が出されてしまう。
父母、そして最後にいた友人まで、一気に遠い存在になっていくのだ。
ばらばらになった自分を見ながら息子は何を考えていたんだろう?
その想いが最後の行動を呼んだのだと思う。
裁判で疑わしくは罰せずとして、ネオナチの男女の罪を問えないとなった段階で、彼女の想いは、判決で裁くことでは、自分のこの想いは完結しないことに気付く。
たとえ、裁判で勝ったとしても、完結はしないことも。
最後のふたりの想いを知りたい、家族の想いを共有したいということだと思うのだ。
東北や熊本の地震などで、この気持ちを抱えている人たちはたくさんいると思う。
もし、一緒にいたらという問題でもなく、生きていれば、あの時どうだったこうだったと未来につながっていく会話をかわしていたはず。
ラスト、確かに女は決断をする。
裁判で無罪となったネオナチの二人への殺意、復讐。
そして、自分をここまで突き動かしてきた夫と息子のふたりが見た最後の瞬間を見たいという想いを遂げるために。
ダイアン・クルーガー、いい女優さんだ。
ドイツ社会の混沌という大きな背景を背負いながら、物語をカティヤという女主人公の内面へ観客を引き込んでいく演技はすごみさえある。
しかし、その内面にひろがる心理の世界は、だれにも理解されないところなのだ。
連れ出そうとすると反発をする。
理解しようとすると同情だという。
最後の一点は彼女が口にしても、家族でも、法律でも、復讐をしたとしても解決することができなかったものだったのだ。
衝撃的なラスト。
このラストを観客はどこまで受け止めることができるだろうか。
観終わって、けっこう抜け出せないでいた僕である。




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http://musinandanikki.at.webry.info/201803/article_8.html

宙虫の俳句・・・・2017年をまとめています。興味のある方、お待ちしています。
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