おじさん(Age.61)日記By宙虫

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zoom RSS おじさんの俳句memo(2016)

<<   作成日時 : 2016/12/11 18:26   >>

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2016年の俳句メモ。
整理用・保存用に置いています。
雑多な並びですが、よかったらのぞいていってください。


2016年(平成28年)


飛ぶ夢を見てはならない葦に雨
猫の瞳に送られる葬萩こぼれ
放浪はぽろりとぶどう落ちたから
踏み込めば村の音する秋あざみ
いわし雲に故郷を問えばくる薄暮
ファインダー越しに嘆きが風となる花野
魚投げて秋が漁港にまぶしいぞ
綱渡るピエロに町が揺れる秋
アルミホイルで凪ごとくるむさつまいも

柿の実が熟れて宇宙からの帰還
靴底が減ってかりんが手にあまる
秋天が収まる箱が村にある
紅葉を挿み東京漂流記
きっと紅葉は無人の村が好きなんだ
池に影落ちて柘榴が割れている
旅立ちの人に紛れる昼の霧
影を食うための柘榴が割れている
十月の明るさデスクが耐えられぬ

花野荒らしは僕が育てた獣たち
モノクロの列車がいまだゆく花野
秋風は僕をからから鳴らすばかり
街の灯に浮かぶ紅葉がひとを狩る
踏まれ慣れた影とゆく街十一月
石蕗の花寺からジャズがもれてくる
人さらいになりそう冬のコカ・コーラ
帰れない冬陽のたまる操車場
愚痴こぼすたびに群がる冬の鯉

街にある火種を消せぬ夜の冷雨
銃口を街に紛れてクリスマス
離婚届を押さえるコップ虎落笛
右耳に君が棲みつく冬花火
小麦粉をどろどろと練る冬の夜話
予知能力尽きて凍夜の紙風船
村しぐれ愛とはちがう灯がともる
土鍋の蓋が重たい家族枇杷の花
風の音ばかり住む家冬林檎

テレビばかりはしゃいで村にくる霜夜
冬霧へ哀しみの種運ぶ鳥
臘梅や明けなくていい夜を歩く
人間が揺さぶる冬が濡れている
弟のかけら冬野に風の唄
弟は策士であった冬うらら
尾を振って生きてきた街冬銀河
うたたねの耳に棲みつく冬の蜂
くしゃみするたび巻き戻せない家族

ぴりぴりと記憶に触れる赤なまこ
ミサイルの飛ぶ空ぽっと蕗の薹
与えられ奪われ故郷春の鯔
春水に触れれば家族欠けてゆく
春耕の村に馴染めぬ風の日々
春耕の影の味方は空ばかり
涙にひたす胸ポケットの種袋
黄砂はたいて街のかけらの電子音
さえすりを連ねて神の樹は森へ

あとがきの町に野焼きの灰がふる
落椿踏んで誰もが殺人者
さえずりを連れてあてなき神の散歩
輪廻の道閉ざされ村に蝶の湧く
関節を春がくすぐる風の午後
少女らの青を育てる沈丁花
死の理由はそれぞれ街に白木蓮
恋猫に乱され羽をたたむひと
くだらない夜をはらんで紫木蓮

のり巻きがばらけ古墳に花の昼
退職の夜の電車に乗る朧
循環バスの車窓はずっと花水木
ガス漏れの町の灯となる花水木
用心棒になれず地震の町に立つ
給水の列につばめの風がくる
余震つづく朧夜どこまでもおぼろ
笑い声の余韻が雨となるつつじ
春の流星サイレン渦巻くなかにいる

木造の町がみしみし蛇いちご
連翹の波がみちびく地下画廊
さくらさくら古都がこわれる音がする
春の流星あの夜サイレン渦巻いて
どくだみのにおう手封をする手紙
地球からひとがこぼれる蛇いちご
指先で土星をつぶす憲法記念日
炭鉱の闇は埋められ竹の秋
柿若葉こわれた家を診て歩く

ブラームスの春夜を砕く震度七
青梅を落とす余震のたび空腹
誘蛾灯街にひろがる罅の音
てのひらで砂になる街地震の夏
崩落の阿蘇の草矢の飛ばし方
春の地震逃げたうさぎを知らないか
草いきれ縁側で聞く教師の死
先生の書いた幸の字夏銀河
余震のたび枇杷が熟れゆく肥後街道

物足りないテレビことこと蕗を煮る
内示から漏れて金魚のそばにいる
亀に乗る亀が夕焼け飛ぶつもり
青柿が落ちる雨中の公務員
ささやきはマダム・チャタレイ濃紫陽花
物足りなさにつまずく梅雨の通勤路
警報のまんなか煙る誘蛾灯
がんじがらめの夢から覚めて灸花
災禍の街が鳴き場所となる蝉の殻

定年の影すり減らしゆく青野
青みかんもいでぼやける僕の影
泣いたっていい夏空は痛いもの
ホラー映画ゆらゆらががんぼ横切って
豪雨きてむかしを食っている金魚
新説が漏れるトマトは赤いから
口げんかに負けてつくづく線香花火
導火線引いて胡瓜に説く革命
下町のバスから溶けてゆく炎暑


We第2号(2016.9)20句

「果実ころがる」
夏蜜柑ころげ銀行員がくる
ポップシンガーの死が木苺を揺らしている
倒壊の家に朝陽とさくらんぼ
飛行機雲ほどけて青いトマトもぐ
茱萸の実と不幸を比べあって雨
青梅を落とし踏ん切りつける家
ライチむき夕虹消えた街にいる
余震のたび枇杷が熟れゆく肥後街道
夕凪の平和主義者がむくバナナ
人ぎらいとなってすももに背が足りぬ
家に帰ろうまくわうりはまだ明るい
ぼこぼこの舗道を抱かれゆくメロン
空洞の西瓜を割れば村微熱
パイナップルに触れて八月の潮騒
キウイの実揺れて見覚えある家並み
犯人は文庫に落ちた黒葡萄
梨むけば水音を追う夜の記憶
かいつまみ地震のあれこれ栗ひろう
北極星だけが変わらぬ柘榴の実
音たてて林檎をかじる罅の家





2015年の俳句はこちらで公開中。お気軽にどうぞ。
http://musinandanikki.at.webry.info/201512/article_11.html




小麦句会(この句会は誰でも参加できます。)
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018


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