おじさん(Age.61)日記By宙虫

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zoom RSS おじさんシネマ(淵に立つ)

<<   作成日時 : 2016/12/04 11:17   >>

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土曜日。
朝のうちはちょっと俳句関係の整理。
午後は映画と決めていた。
夫婦で出かけた。
チケット購入の際、妻が二人ともシニア割引と伝えていた。
あ、もう夫婦50割引を使わなくても良くなったのか。
って、もう一年たったのに、今頃気づいている。

淵に立つ
http://fuchi-movie.com/


町工場をひとりの男が訪ねてくる。そこから始まる家族の物語。
なんの変哲もない町工場の夫婦と娘ひとりの家族に入り込んできた男を演じるのが浅野忠信。
礼儀正しいし、優しいし、娘が悪戦苦闘しているオルガンが弾ける。
実は、殺人で服役していて出所したばりでこの町工場を訪ねたわけだが。
受刑者だったことを匂わせながら、異常なほどいい人の印象。
この雰囲気を醸し出す浅野忠信の演技力がすごい。
迎える町工場の親父役の古舘寛治とその妻役の筒井真理子の演技も素晴らしい。じわじわと地面に染み込んで行く水のように家族の中に入り込んでくる男が次第にその存在感を大きくしていって、家族を襲うある悲劇。
この映画は、ハッピーエンドはやってこない。
前半に描かれる直接の事件から後半の8年後も、さらなる悲劇が畳み掛ける。
カメラワーク。
ほとんど、定点に据えられた長回しのカメラ。
じわじわとくる演出にかなり効果的。
極め付けのシーンでは、いきなり激しくカメラが動く。
白と赤のコントラストの使い方。
浅野忠信の白いワイシャツ、白いつなぎの作業着。
突然、赤いTシャツ姿になると悪魔に変身する浅野が怖いのだ。
また、川でのデーキャンプの日、川べりに咲く赤い花の下、妻と浅野は男と女として急接近する。
また、娘のオルガン発表会に着せるために妻が縫い続ける赤いドレス。
そのドレスが出来上がって、浅野にその姿を見せるために出ていって、そこで倒れる。
後半のクライマックスへ向かうきっかけとなる大賀の持っていたバッグは赤で、中から重要な写真が出てきて妻の目に触れることになる。
家族崩壊の物語だが、重要な部分は語られていない。
元々の浅野が服役した殺人の内容や。
前半、娘が倒れていた場に浅野が立っていたのだか、それが事件扱いになっておらず、何が起きたのかは明かされないままで終わる。
種明かしがない分、登場人物それぞれの心理に深く入り込むことになった感じだ。
他人同士が寄り合ってできて行く家族。
こわれるのも早いし、過去を語らずにいれば、それはそれでなんとなく続いて行くものなのだ。
淵に立つ。
実に怖いタイトルだった。
観終わって、サイコスリラー映画を観たような脱力感を覚えた。
ロシア映画の「父、帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督を思い出す物語の展開。
怖くて面白い映画だ。
拍手。




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