おじさん(Age.61)日記By宙虫

アクセスカウンタ

zoom RSS おじさんの俳句memo(2014年)

<<   作成日時 : 2014/12/30 16:10   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像


2014年の俳句とりまとめたメモです。
まだひろいきれていないものもあるようですが。
いままとまったものだけ。
これは単なるメモです。
パソコンがやられた時に、このブログのおかげで過去の俳句を拾い出すことができた。
こんなメモでも役にたつ。

2014年(平成26年)

月今宵猫には猫の徘徊路
秋刀魚焼く連なる山が見える路地
鶏頭に染まりし人の視野に入る
災いを招くおんなといる秋霖
薄れゆく陰を積み込む九月の湾
浮き立つ風が村をはなれる式部の実
考えることがあるから月欠けゆく
書くほどに文字が乱れる藤袴
樹林ゆく悲劇が悲劇で終わる秋

風音から乾くこの街秋うらら
画家として花野にいれば風ばかり
風を見るくらしに活ける吾亦紅
石橋を渡れば秋へ折れる人
雨が街鎮め真昼の台風来る
予報にはなかった風や蕎麦の花
雨に目覚め車窓はいまだ竹の春
あの村の優しさに似て小豆干す
懸巣くる村がかさつきだす真昼

巡礼者として歩けば鷺が霧に立つ
街に眠りの神降りてくる金木犀
からすうり街には街の眠り方
通勤の風に紛れる草の絮
空室の文字にからまる蔦紅葉
百舌が鳴くここはこだまとくらす村
岩峰から村のやさしい冬を見る
しょうが湯がやさしい夜の地震速報
まだ冬の入り口路面電車待つ

銀杏ふるたび熊本が見えてくる
ふいに黄落鳩の羽音だったかも
生も死もこの黄落のなかにある
彗星がこわれた午後の銀杏散る
犬が犬に吠えて黄落また黄落
波とおく夜を重ねるちゃんちゃんこ
マンデラになれず枯野は風ばかり
鳥たちと生きて冬野にもどる村
自然薯の穴に童心埋めている

長生きをしてみようかな牡蠣を焼く
おおらかに鳶舞う島に咲く水仙
村で背を軽く押されてごまめ食う
麦踏まるここに武蔵は瞑想す
手袋の手を預ければ人さらい
冬の陽が鳥を鳴かせる爆心地
ビー玉の記憶まだある寒月光
裏返るめんこの記憶冬夕焼け

代書屋がたたまれ猫が恋をする
白梅や日暮れのように夜が明ける
春満月口を滑らせてはならぬ
ぼた山の雨を愛せば春の音
葉牡丹や子供ら町の残響に
音だけの隣人がいる街黄砂
蓬摘む村に限りが見えている
隣人の影が濃くなる桃咲いて
うしろから目隠し椿落ちる音

春野ふと掛け忘れてきた鍵がある
ざわつきの街に血糊のごと木蓮
春陰を背にして街へ踏み出せぬ
廃業のホテルにゆるり咲くこぶし
川岸を舟が離れる花菜風
花菜風いざ急流へ向く舳先
花菜風かつては土を起こす風
猫の目に追われ辛夷の街を出る
ドアノブがゆるんで路地にある余寒

手を取れば母はつつじの樹液かな
石垣と潮の記憶に咲く紫苑
白木蓮家族が絶えるまで笑う
ゆれるというシナリオがあるいそぎんちゃく
聞き逃したのは桜の絶叫かもしれぬ
城跡の桜が風になる真昼
ツナピザが焼けて炭坑跡おぼろ
母は母の影をさがしてえごの花
遠望のきかぬ山頂すみれ踏む

筍どろぼうのひとりはピザを食っている
ざわざわと薄暑が澱む倉庫街
もう一度村は石積む麦秋雨
笹舟は大河へ亀が甲羅干す
どくだみは武蔵の家訓とある日記
月曜の雨が青梅太らせる
櫓をこいで南風にさからう水曜日
火曜日の古びた把手のさきの夏
夏へ出るやがて解かれるビルのドア

ラジオからジゼル黄砂がダムに降る
紫蘇をもむ午後はゴシップ記事ばかり
かびくさい夢で目覚める月曜日
かたつむりと道を断たれている水曜
文明を緑にかえす風がある
枇杷の実や酔いどれのまま村を出る
湧水からの風が商人めいている
蒼い風にまかれ草矢がそれてゆく
ため息の器となって蓮が咲く

床下に軍歌が棲んでいる七月
がらんどうの村で蝮が胃を満たす
梅雨明けの朝をついばむ雀たち
三日目の痛みひろがる街夕焼け
水打って機影仰いでいる東京
長崎や機影に水を打っている
蝉たちのしたで油揚げ細く切る
つまさきの睡魔がじれる夜の蝉
夕立後の雷門で逢いましょう

音のない機影が連れてくる八月
耳打ちされてとうきび畑で待つ日暮れ
風が消すとうきび畑への轍
とうきび畑の雨の明るさドクターヘリ
こだまに追われ秋が下りてくる山頂
鬼灯を振れば教師の声がする
手に入れたもの失ったもの秋の雨
記憶から薄れる鉄路萩の空
かまきりの背に伸びてくる街の影


H26霏霏賞準賞

東京昆虫記

標本となって夕凪ぐ街にいる
渋谷色の蛾が落ちているカフェテラス
神宮へ虫とり網が追って行く
ビル壁を蟻たちがゆく錦糸町
夏霧のなかに東京昆虫記
打水や路地で売られる割れせんべい
音のない機影送っている八月
とうきょうの虫籠きれぎれ鳴いている
立体交差のかげでこおろぎ胃を満たす
俯いても仰いでも秋御苑ゆく


H26年10月 週刊俳句

時間旅行記

SF作家の年譜見ている昼ちちろ
ひとびとは頭でっかち鳥渡る
太刀魚を裁き明日から宇宙戦争
念じればいつでも月が赤くなる
売れ筋は時間旅行記ばった跳ぶ
地底人の影だと思う秋海棠
帰る星なくし秋刀魚に塩を振る
アインシュタインの子がぞろぞろと秋の蜘蛛
ロボットに愛される人木の実降る
また村が森にのまれる秋夕焼け




2013年はこちらで公開中。
http://musinandanikki.at.webry.info/201312/article_9.html




face book お立ち寄りください。




人気blogランキングへ



にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログへ
にほんブログ村



小麦句会(この句会は誰でも参加できます。)
http://8620.teacup.com/mugi0000/bbs?








テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
おじさんの俳句memo(2014年) おじさん(Age.61)日記By宙虫/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる