おじさん(Age.61)日記By宙虫

アクセスカウンタ

zoom RSS おじさんからあっきぃへ(高橋亜紀彦句集「蘭春」)

<<   作成日時 : 2012/12/10 22:30   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 1 / コメント 0

画像

随分時間がかかってしまった。
句集タイトル「蘭春」とは似ても似つかないこの寒波。
毎日凍えながらパソコンの前で挫折していた。
今日はしっかり最後まで仕上げよう。

句集「蘭春」


サングラス取り童顔の右翼かな

蠅を食ふ子らの訃報に黙祷す

星涼し運転手らの仮眠とる

肉体の朽ちどき思ふ心太

サングラスよく掛けていし父の謎

亀の子は散歩に出たと父の嘘

歯が痛いときは優しき鳳仙花

泣き虫が月見るために眼鏡拭く

コンビニの往きに帰りに金木犀

月の砂漠に独り取り残さるる

眠れずに時々ちちろ虫となる

貧乏の自慢は無意味からす瓜

霧の夜父の弾きたるジャズピアノ

冬木立明るい方から犬の声

星たちの言葉忽ち雪になる

抜歯して桜吹雪を浴びてゐる

行く春や指輪外してまた嵌める

口笛のかすれし母の蜆汁

紙風船突く母の笑み吾も突く

春の雲柩に犬は尾を振りて



高橋亜紀彦・・・・あっきぃから送られてきていた句集。
早々に読みあげていた。
句集にするということは、自分の句柄を全面に押し出してみせるということなんだと改めて気づいた。
これまで単独で彼の俳句をいくつか見たことはある。
主張したがっていることを内包した句が目立っていた。
素直な感想だ。
読み手の感想に素直に任せられなくて、「いや、そういう読みでは困る。」とつい口に出したくなる。
そういった感じの句だ。
それが彼だと思っていた。
しかし、こうやって句集にまとめてみると、見事にまとまったものになるから不思議だ。
それは彼がスタイルを持っているからだと思う。
自分の目線をしっかりと表現しようと努力している部分が見える。
彼は自虐的でもある。
優しくもある。
気弱でもある。
断面をつないでいくと私小説のようだ。
自分の身辺のことをこれだけ俳句にできるのだから素晴らしい。
ぼかして書けばいいのにという思いもあるが、それでは高橋亜紀彦ではなくなる。
けして妥協の産物の句集ではない。
重たいくらいの思いが詰まった句集だ。

その中からいくつかひろってみた。
なかでも、僕のいちおしは


春の雲柩に犬は尾を振りて

写実句かもしれないが、どこか社会のなかのひとこまとしてもとれてしまう。
柩に尾を振る犬は作者自身かもしれない。
「僕はそんな迎合した生き方はできない。」との思いがありながら、結局は尾を振り続けるのだ。
哀れな犬の姿は涙を誘う。
しかし、彼はそこに優しいものを見ている。
春の雲の季語がその哀れさをすくっている。


あっきぃ。
遅くなって申し訳ない。
支離滅裂な文章は、この寒さのせい。
爪先からじんじん・・・・・・。
パソコンを離れないと風邪ひく・・・・・。















2011年版「宙虫の俳句」公開しています。
http://musinandanikki.at.webry.info/201111/article_26.html



face book お立ち寄りください。




人気blogランキングへ



にほんブログ村 地域生活(街) 九州ブログへ
にほんブログ村



★★★(こんなところに出入りしています。)
(小旅行のレポート中)
http://hw02.blogspot.com/search/label/NakayamaSoran


小麦句会(この句会は誰でも参加できます。)
http://8620.teacup.com/mugi0000/bbs?




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
★九州の中山宙虫さんの書評
http://musinandanikki.at.webry.info/201212/article_7.html 中山宙虫さんが書評を書いてくださった。↑ たいへん鋭い批評である。 春の雲柩に犬は尾を振りて         亜紀彦 前田弘先生が代表の同人誌「歯車」にもこの句が取り上げられていた。 闌春―句集 (文學の森haikuーlibrary)文学の森 高橋亜紀彦 Amazonアソシエイト by ...続きを見る
あっきぃの海月の骨
2012/12/11 01:00

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
おじさんからあっきぃへ(高橋亜紀彦句集「蘭春」) おじさん(Age.61)日記By宙虫/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる