おじさん(Age.52)日記By宙虫

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<<   作成日時 : 2008/02/01 00:21   >>

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なんとも不思議な映画だ。
観てから、一週間経ったのに。
なんだかほんわかとしているこの気分。
ひょっとしてこの熊本の町だって、ああやって歩いてみるのもいいのかもしれない。
いつも自分が暮らしている町を。
転々
もともと、この映画は、深夜ドラマとして話題になった「時効警察」のスタッフが作った映画らしい。
確かにノリは時効警察。
ついつい、画面のはしからはしまでその仕掛けを気にして見入ってしまった。
ふふ・・・・。
少しだけ笑いをこらえながら。
なぜか最後にはほろっとさせる。
テレビとはちがってゆったりとした時間の運び方がすごくいい。
東京の下町をめぐってゆく小さな旅は、僕ら地方の人間が観てもわくわくするのだ。
ストーリーは、そう複雑なものではない。
孤独なふたりの男が吉祥寺から霞ヶ関まで歩く3日間の物語・・・・。
オダギリジョーと三浦友和のコンビが軽快なタッチで、実は孤独な男たちを演じている。
この映画に関しては、このふたりの芝居は素晴らしい。
親に捨てられ、育ての親は逮捕され、いつの間にか借金が80万円を超えて借金取りの追われる竹村(オダギリ)とその借金取り福原(三浦)。
返済期限が3日と迫ったとき、福原は竹村にある提案をする。
3日間、自分に付き合って、霞ヶ関まで歩いて欲しい。
歩き通したら100万円をやるというもの。
かくして、ふたりは歩き始める。
東京をよく知らない僕でも、たぶん、スタートしたのは井の頭公園のような気がする。
違っていたら・・・・。
東京に住んでるわけじゃないし。
そういうことにしておこう。
いぶかりながらも、「東京散歩」に付き合うことになるのだが。
福原はやはりわけありのようで。
少しずつ、お互いのことを話し始めるのだ。
少しずつ接近し始めるふたりの気持ちがいいのだ。
東京というある意味、孤独になりがちな場所で。
その孤独の意味はちがうが、結果的に孤独なふたり。
福原はいったい何を抱えてこの散歩を続けるのか・・・・。
気になるところ。
ここで、少しだけ「時効警察」らしい仕掛けが。
福原の妻が働くスーパーの従業員たちが、時効警察の警察署そのまま。
ついつい。
笑ってしまった。
そして、福原が妻を殺してしまったらしく・・・。
マンションに妻を残して自首する旅なのだと話す福原。
時々、福原は咳き込むし。
それがどういう結果になるんだろうか・・・・。
気になる。
そうやって、福原が最後にたどり着いたのは、小泉今日子のもとなのだ。
そこで、竹村と姪と名乗る少女との不思議な共同生活が始まる。
そして、福原は妻の死体が発見される前に自首することができるのか。
居心地のいい家族ごっこともいえる共同生活。
東京というところの不思議な魅力がここにあるのかもしれない。
すごい孤独でも生きていけそうだし。
誰とでもうまくすれば、家族の顔でいることもできるわけだし。
転々。
まさに転々。
そして、東京はどこでだって暮らせそう。
どこにだって、思い出が詰まっていそう。
そんな思いでみていた。
いとおしい映画だ。
しかし、ずるいかな・・・。
結局福原という人間はかなりなうそつきらしい設定で。
どこまでがほんとうかわからない。
あの体調の悪そうな咳もどうだったのかわからないし。
妻だって、発見されたのかどうか(または、本当に死んだのかどうか)もわからないし。
霞ヶ関での別れのシーンがなかなかしゃれているのだ。
そして、あたたかい。
東京も捨てたもんじゃない。
普段着でいられそうだ・・・。
そして、一番気にいったのは、「岸辺一徳」を生で見るとラッキーなことがあるという噂。
これが最高におかしい仕掛けだった。
てこてこ歩いて。
少しだけ無責任になってみてもいいかな。
そう思うのである。

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